こんばんは、りょう矯正歯科クリニック院長の阿部です。

今日はとても暖かいですね!(^^)!

まだまだ先になると思いますが、ついつい早い春の訪れを期待してしまいます(笑)

 

それでも、生徒さんの間ではまだまだインフルエンザが流行っているとよく聞きます。

皆様もどうか体調をくずされぬようお気をつけ下さい。

 

お子様の矯正第三回目の今回は、でこぼこ(歯ならびの異常)について書かせていただきます。

お子様の歯がデコボコだと気になりますよね(+_+)

 

また、学校検診などで歯ならび・咬み合わせの異常を指摘されるお子様も少なくないと思います。

 

歯ならびの異常と咬み合わせの異常を明確に分けることは難しいのですが、一般的に「歯ならびの異常」と言った場合、上顎と下顎のどちらか、あるいは双方にデコボコがある場合を指します。

歯ならびの異常は、一本の歯の場合もあれば、数歯において生じている場合があります。

数歯においてデコボコになってる状態を、矯正用語で叢生(そうせい)と呼びます。

 

こどもの叢生に対しては、基本的にはワイヤーとブラケット装置を局所的に使い(セクショナルブラケット装置、2×4装置)治療します。

 

叢生になる基本的な原因は、歯の大きさに対して顎が小さく、スペースが足りないことです。

 

スペースが足りない理由には、顎の形が良くないことや、後から生えてきた第一大臼歯の位置や角度に問題があることが多いです。

 

叢生を治すのにスペースが足りない・顎の形が狭く歯列形態に異常がある・咬み合わせの鍵となる上顎第一大臼歯の位置に問題がある場合には、クワドヘリックスなどの緩徐拡大装置を使用して、顎・歯列・上顎第一大臼歯の問題を改善してからデコボコを治療します。

 

当クリニックのやり方による拡大のメリットは、

①大人の歯に生え代わる際のデコボコを減らし、前歯を正しい位置に並べる為のスペースを確保する

②不正咬合の成り立ちに関係している上顎第一大臼歯の位置異常を改善し、正しい大臼歯関係に近づける

③狭窄している顎骨や歯列の形態を整えることで、舌位を改善しやすくさせたり、理想的な鼻呼吸をしやすくさせる

 

残念ながらこどもの叢生は、大人の歯への生え代わりに伴い、より広範囲になってくるため自然治癒(自然に治ることは)することはありません、長期的にプラークコントロールを難しくさせてしまいます。

また上顎のデコボコは、下顎の位置と成長に影響を与える為噛み合わせを悪くしたり、咬合性外傷による下の前歯の歯肉退縮(歯茎の退縮)を引き起こしたりします。

 

何よりも、前歯を綺麗にならべ正しい前歯の咬み合わせ(前歯部被蓋)を獲得しておくことで更なる不正咬合の悪化を予防することができるので、お子様の矯正を将来的に考えているような場合には、早めの治療がお勧めです。

 

お子様の叢生にお気づきになりましたら、どうぞ矯正相談にいらしてください。